タイトルの人物は安土桃山の時代に堺に住んでいた刀の鞘(さや)師。
彼の作った鞘は、刀をソロリと包み込み、ぴたりと合うので、「曽呂利」という異名で呼ばれるようになったそうです。
機知とユーモアに富んでいたことから、豊臣秀吉に可愛がられ伽衆として活躍したといわれていますが、実在は定かではありません(生没年も不詳)。
あるとき、秀吉が新左衛門に褒美をとらせることに・・・。
秀 吉 :「新左衛門、何でも褒美のものをとらせよう。何がよいか?」
新左衛門 :「はい、それでは米粒をいただきとうございます。
今日から30日間、毎日いただきとうございます」
秀 吉 :「どのくらいほしいのじゃ?」
新左衛門 :「はい、今日は1粒、明日は2粒で結構でございます。
毎日その前の日の2倍の米粒をいただきとうございます」
秀 吉 :「米粒だけでよいとは、おまえはなんと謙虚なやつじゃ。
その願い確かにかなえようぞ」
新左衛門 :「ははっ。ありががたき幸せ」
(出典:https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/39540df63a52116b74f8344c27ccbfa2)
ここで、気づいた人はスルドイ!
そう、昨日と同じ、指数関数のお話です。
この米粒が30日後には、ものすごい数になるんです。
計算してみましょう。
約60,000粒=1升
として、
40升=1俵(60kg)
とすると、
2の29乗(初日が2粒でなく1粒なので2の0乗。だから30日目は29乗)
=536,870,912粒
=約8,192升
=約256俵
当時、1人が一年間で食べるお米は約1俵だったので、256年分のお米に匹敵します。
この256俵は30日目にもらうお米で、1日目〜29日目までも加えた30日間にもらう米の合計は448俵くらいになります。
5人家族としても、約80年分ですね。
すごいでしょ、指数関数恐るべし(^o^)
秀吉は、途中でこのことに気づき、褒美を他のものに替えてもらったそうです(^^;
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