2進法を使うと、片手で、指5本だけで、31まで数えられます。
さっそく数え方を見てみましょう。
指で数を数えるとき、普通(10進法)は右手で10数えたら左手を使って桁上がりを憶えておきますよね。
右手をリセットするために左手を使うわけです。
2進法では、2で桁上がりしますから「1」で指を折ると、次はもう桁上がりです。
忙しいですが、1つの位(桁)で指一本しか使いません。
桁上がりは、となりの指を次々と使います。
こうして右手だけで5つの位が表現できます。
一本の指で「伸ばす(=0)」「折る(=1)」の2通り。
それが5本あるので、
0を含めれば、指の折り方の組み合わせ(状態)が32通り(0〜31)あるわけです。
10進法の場合は1つの桁に10種類の状態(0,1,2,...,9)があるので、片手では5までしか数えられません。
折った指を戻すことで10数えますが、2と8は同じ指の折り方なので、間違いが起きやすいですね。
デジタルでは2進法が使われます。
状態が2通りあれば良いので、信号のオン・オフ、電圧の高・低など単純な仕組みでできるからです。
デジタルでは情報の単位をビット(bit)と言います。
1bit は「0」と「1」の2つの状態のどちらかとなります。
8bit はそれが8つ並んで「00000000」〜「11111111」まで256通りの状態を表現できます。
普通、8bit を一つの単位として1バイト(byte)と言います。
2byte は16bit です。
半角の英数字などは256通りもないので1byte(=8bit=256) ですべて表現できます。
漢字を含む日本語では256通りでは足りないので2byte(=16bit=65,536通り)で表現します。
一般的に使われているパソコンやモニターなどは「24ビットカラー」で、赤(R)緑(G)青(B)の各色が1byte(=8bit)の情報を持っています。
ですので各色「0〜255」の256段階(256階調)を表現でき、3色合わせると、
256×256×256=16,777,216
実に1670万色を表現できます。
フルカラーとかトゥルーカラーと呼ばれています。
ホンの十数年前までは16ビットカラーも使われていました。
赤(R)青(B)は5ビット、緑(G)は6ビットです。
デジカメなどで使われる画素(ピクセル)という言葉があります。
例えばメガピクセルと言えば100万画素のことで、一枚の写真を100万個の点で表現できるという意味です。
10メガピクセルなら1,000万画素です。
1,000万個の点の一つ一つが24ビットの情報を持つことになりますから、
10,000,000×24ビット=10,000,000×3バイト=3,000万バイト
1024バイト=1キロバイト
1024キロバイト=1メガバイト
ですから、
3,000万バイト=約28.61メガバイト
となり、写真一枚で(圧縮しなければ)28MB必要になります。
2ギガバイト(1ギガバイト=1024メガバイト)のSDカードに73枚保存できますね。
なんだかとりとめのないハナシになりました(^^;