デジタルなハナシ〜片手で31まで数える

2012/07/10 15:03 カテゴリ: 数学

2進法を使うと、片手で、指5本だけで、31まで数えられます。

さっそく数え方を見てみましょう。

指で数を数えるとき、普通(10進法)は右手で10数えたら左手を使って桁上がりを憶えておきますよね。
右手をリセットするために左手を使うわけです。

2進法では、2で桁上がりしますから「1」で指を折ると、次はもう桁上がりです。
忙しいですが、1つの位(桁)で指一本しか使いません。
桁上がりは、となりの指を次々と使います。

こうして右手だけで5つの位が表現できます。

一本の指で「伸ばす(=0)」「折る(=1)」の2通り。
それが5本あるので、

0を含めれば、指の折り方の組み合わせ(状態)が32通り(0〜31)あるわけです。

10進法の場合は1つの桁に10種類の状態(0,1,2,...,9)があるので、片手では5までしか数えられません。
折った指を戻すことで10数えますが、2と8は同じ指の折り方なので、間違いが起きやすいですね。

デジタルでは2進法が使われます。
状態が2通りあれば良いので、信号のオン・オフ、電圧の高・低など単純な仕組みでできるからです。

デジタルでは情報の単位をビット(bit)と言います。
1bit は「0」と「1」の2つの状態のどちらかとなります。
8bit はそれが8つ並んで「00000000」〜「11111111」まで256通りの状態を表現できます。

普通、8bit を一つの単位として1バイト(byte)と言います。
2byte は16bit です。

半角の英数字などは256通りもないので1byte(=8bit=256) ですべて表現できます。
漢字を含む日本語では256通りでは足りないので2byte(=16bit=65,536通り)で表現します。

一般的に使われているパソコンやモニターなどは「24ビットカラー」で、赤(R)緑(G)青(B)の各色が1byte(=8bit)の情報を持っています。
ですので各色「0〜255」の256段階(256階調)を表現でき、3色合わせると、

256×256×256=16,777,216

実に1670万色を表現できます。
フルカラーとかトゥルーカラーと呼ばれています。

ホンの十数年前までは16ビットカラーも使われていました。
赤(R)青(B)は5ビット、緑(G)は6ビットです。

緑だけ6ビットなのはヒトが緑の濃淡に敏感だからだそうですが、そもそも15ビットや18ビットではなく、16ビットにしたかったわけで、それは8ビットを1つの単位として1バイトとして扱いやすくするためです。

デジカメなどで使われる画素(ピクセル)という言葉があります。
例えばメガピクセルと言えば100万画素のことで、一枚の写真を100万個の点で表現できるという意味です。
10メガピクセルなら1,000万画素です。
1,000万個の点の一つ一つが24ビットの情報を持つことになりますから、

10,000,000×24ビット=10,000,000×3バイト=3,000万バイト

1024バイト=1キロバイト
1024キロバイト=1メガバイト

ですから、

3,000万バイト=約28.61メガバイト

となり、写真一枚で(圧縮しなければ)28MB必要になります。
2ギガバイト(1ギガバイト=1024メガバイト)のSDカードに73枚保存できますね。

普通はJPEGなどの圧縮方法でもう少しサイズダウンできますからもっと保存できます。

なんだかとりとめのないハナシになりました(^^;

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