第27回 期待値の計算 | シンフォギア2

前回から数回にわたってシンフォギアを題材にボーダー理論について解説する予定でしたが、もたもたしているうちにシンフォギア2が出てしまうので、取り急ぎシンフォギア2の期待値も載せておきます。
詳細な計算方法は第26回をご覧ください。

1.CRF戦姫絶唱シンフォギア2のスペック

【表1】シンフォギア2のスペック

大当たり確率1/199.8
アタッカー賞球10カウント13個(3R/ 4R/ 6R/ 7R/ 10R)
小当り確率1/7.6
時短最終決戦時短1回(+保留4)
シンフォギアチャンス(SC)時短7〜99回(+保留4)
振り分け(ヘソ)3R 最終決戦99%
10R SC直行(時短99回)1%
振り分け(SC)4R時短7回(+保留4)45%
6R時短7回(+保留4)3%
7R時短7回(+保留4)2%
10R時短7回(+保留4)36%
10R時短11回(+保留4)3%
10R時短99回(+保留4)11%

2.遷移図

シンフォギア2は最終決戦への流れはシンフォギアと変わりませんが、時短回数に振り分けがあるため、直行時の時短99回が少し特殊です。

【図1】シンフォギア2の状態遷移図

3.準備

【表2】各種計算

最終決戦突破率\(1-(1-\dfrac{1}{7.6})^{5}\)0.5061
時短7回SC継続率\(1-(1-\dfrac{1}{7.6})^{11}\)0.7881
時短11回SC継続率\(1-(1-\dfrac{1}{7.6})^{15}\)0.8795
時短99回SC継続率\(1-(1-\dfrac{1}{7.6})^{103}\)0.9999
トータルSC継続率\(0.7881\times0.86+0.8795\times0.03+0.9999\times0.11\)0.8142
SC平均ラウンド数\(10\times0.5+7\times0.02+6\times0.03+4\times0.45\)7.12
SC平均継続数\(\dfrac{1}{1-0.8142}\)5.3819
初回3R時平均連数\(1+0.5061\times5.3819\)3.7237
初回10R時平均連数\(1+0.9999\times5.3819\)6.3819
トータル平均連数\(3.7237\times0.99+6.3819\times0.01\)3.7503
1R出玉\(10\times(13-1)\)120

4.初当たり時期待総ラウンド数

【表3】総ラウンド数

最終決戦の場合\(3+0.5061\times5.3819\times7.12\)22.39
SC直行の場合\(10+0.9999\times5.3819\times7.12\)48.32
トータルラウンド数\(22.39\times0.99+48.32\times0.01\)22.65

シンフォギア2ではSC直行の当たりは99.99%突破できる最終決戦へ突入と考えればわかりやすいと思います。

時短回数とラウンド数に関連があり、それぞれを平均して計算してよいものか自信がなかったので、シミュレータを作って確認しました。

【表4】シミュレーション結果

総回転数100,000,000回転
初当たり回数500,258回199.897分の1
3R初当たり495,320回99.01%
10R初当たり4,938回0.99%
右打ち4R619,459回45.05%
右打ち6R41,051回2.99%
右打ち7R27,895回2.03%
右打ち10R686,688回49.94%
総当たり回数1,875,351回53.323分の1
総獲得ラウンド数11,321,627ラウンド
平均連数1,875,351/500,2583.7488
平均ラウンド数11,321,627/500,25822.632

ほぼほぼ合っています。

5.初当たり時平均出玉の計算

平均22.65ラウンドで1ラウンド120玉なら \[ 22.65\times120\fallingdotseq2,718玉 \] で、これが初当たり時平均出玉です。

この場合の等価ボーダーは \[ 2,718\times4=10,872円\\ \frac{199.8}{10.872}\fallingdotseq18.38 \] で、およそ18.38回転です。

時短中の増減なし、アタッカーの削り、オーバー入賞なしで新旧シンフォギアを比較すると期待出玉1割増しという感じです。
しかし、前作は時短中及びV入賞時に玉を少し増やすことが可能で、アタッカーもオーバー入賞しやすい調整が見られました。
その辺は新台を打ってみないとわかりません。

2020.03.28 DEM.
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