パチンコ好きの人なら誰でも負け自慢をしたことがあるでしょう。
特に多いのは「何回ハマった」という類だと思います。
大当たり確率400分の1のMAXスペックの場合、800回転して1度も大当たりを引けないことを「倍ハマリ」、1,200回転して1度も大当たりを引けないことを「3倍ハマリ」などといいます。
「まいったなぁ、朝から倍ハマリだよ…」などと自慢するわけですね(^^;
自慢と言っても、もちろん嬉しいわけではないですよね。自分のツかなさを訴えずにはいられないのです。その気持ちは理解できますし、私自身心の中で「朝から3倍ハマリをくらうなんてツいてないなぁ」と思うこともあります。
しかし、パチンコというゲームをよく理解しているかいないかで、イライラ度はだいぶ違ってきます。
この講座の第3回「試行回数と当選確率」でも、「n分の1の確率で当たるゲームにn回投資したときに少なくとも1回は当たる確率」を計算し、それが高々63%程度であることを示しました。
詳しく復習したい方は「第3回」を見ていただくとして、ここで簡単に復習しましょう。
この答えは、
です。
この式のnにいろいろな数字を代入してみると、次のようになります。
回転数n | 少なくとも1回当たる確率:P(n) | 一回も当たらない確率:1−P(n) (=n回転以上ハマる確率) |
1 | 0.0025 | 0.9975 |
50 | 0.1176 | 0.8824 |
100 | 0.2214 | 0.7786 |
200 | 0.3938 | 0.6062 |
300 | 0.5281 | 0.4719 |
400 | 0.6326 | 0.3674 |
500 | 0.7139 | 0.2861 |
600 | 0.7773 | 0.2227 |
700 | 0.8266 | 0.1734 |
800 | 0.8650 | 0.1350 |
900 | 0.8949 | 0.1051 |
1000 | 0.9182 | 0.0818 |
1100 | 0.9363 | 0.0637 |
1200 | 0.9504 | 0.0496 |
1600 | 0.9818 | 0.0182 |
2000 | 0.9933 | 0.0067 |
まずは、開店から閉店まで打ち続けたとき、平均何回の初当たりを引くことができるかを考えてみましょう。条件は以下のとおり。
大当たり確率 | 400分の1 |
投資時間 | 13時間 |
千円消費時間 | 4.5分 |
回転率 | 18回転/千円 |
この条件だと4.5分で18回転するので、単純に13時間だと、
3,120回転することになります。しかし、大当たりや確率変動を消化している時間や、休憩中などを考慮して7割程度ととすると、約2,100回転。これが初当たりを引くのに使える回転数と考えます。
さて、大当たり確率が400分の1ですので、2,100回転すると平均5.25回の初当たりが期待できます。
牙狼FINALだと平均継続回数が約3.19回ですから、初当り5.25回なら一日の平均総当たり回数は約16〜17回ほどです。
13時間で平均5.25回程度の初当たりを引くことがわかりました。つまり一日打つと5.25回の「初当たり待ち状態」ができるわけです。月に5日打つとしたら、合計26.25回の「初当たり待ち状態」です。
これを先ほどの表のハマリ確率に当てはめてみましょう。
回転数n | 少なくとも1回当たる確率 | n回転以上ハマる確率 | 月平均ハマリ回数 |
1 | 0.0025 | 0.9975 | ×26.25=26.18回 |
50 | 0.1176 | 0.8824 | ×26.25=23.16回 |
100 | 0.2214 | 0.7786 | ×26.25=20.44回 |
200 | 0.3938 | 0.6062 | ×26.25=15.91回 |
300 | 0.5281 | 0.4719 | ×26.25=12.39回 |
400 | 0.6326 | 0.3674 | ×26.25=9.64回 |
500 | 0.7139 | 0.2861 | ×26.25=7.51回 |
600 | 0.7773 | 0.2227 | ×26.25=5.85回 |
700 | 0.8266 | 0.1734 | ×26.25=4.55回 |
800 | 0.8650 | 0.1350 | ×26.25=3.54回 |
900 | 0.8949 | 0.1051 | ×26.25=2.76回 |
1000 | 0.9182 | 0.0818 | ×26.25=2.15回 |
1100 | 0.9363 | 0.0637 | ×26.25=1.67回 |
1200 | 0.9504 | 0.0496 | ×26.25=1.30回 |
1600 | 0.9818 | 0.0182 | ×26.25=0.48回 |
2000 | 0.9933 | 0.0067 | ×26.25=0.18回 |
(甘デジ(1/100)の場合はこちら)
さて、上の表を見てどう思われましたか?
表からは、月5日打つ休日パチンカーが月にどのくらいハマるのかがわかります。
例えば「倍ハマリ(800回転)」は3〜4回、「1,000回ハマリ」は2〜3回、「3倍ハマリ(1,200回転)」は1〜2回です。1ヶ月にですよ。4倍ハマリ(1,600回転)でさえ2ヶ月に1回程度はあるということです。
月に5回しかパチンコしないのに、1,000ハマリを2〜3回くらうということは、2日に1回程度くらうのはさして珍しいことではないんです。ましてや月に20日程度打つ「自称パチプロ」の方だとその4倍ですからね。月に8〜9回程度は1,000回転ハマリを、月に2回程度は4倍ハマリ(1,600回転)を経験することでしょう。
あなただけがついてないんじゃありません(^^;