今回はギャンブルでよくある「確率1/2」について、その誤解を解きましょう。
このHPの掲示板にルーレットの赤黒に関して質問をいただきました。また、ほぼ同時期にメールでナンバーズの偶数・奇数に関しても同じ内容の質問をいただきました。
それぞれ掲示板とメールでご説明して納得いただきました(^^; が、せっかくですので講座の形で整理してみました。
2件の質問は、対象は異なりますがどちらも「確率1/2」に関するものでした。
ひとつは「ルーレットで赤または黒が何回か連続したとき次にまた同じ目が出る確率は1/2以下なのでは?」、
もうひとつは「ナンバーズ3で偶数(下一桁)が5回続いたら次に奇数が出る確率は高くなるのでは?」
というものです。お二人とも「この場合次に出る目は過去に出た目の影響を受けない。つまり確率は常に一定」ということは知っていらっしゃるようでした。それでも
のです。なぜでしょう。
ここではルーレットの赤黒で考えてみましょう。
わかりやすくするため、赤も黒も1/2で出る(0や00がない)ルーレットを想定しましょう。
・説明A
過去の結果には左右されず、確率は1/2である。
これでは納得できないわけですよね(^^;
・説明B
では別の方法で説明してみましょう。下の図を見て下さい。
左端のRとBが最初の出目です。そのそれぞれに対してRとBの2通りの出目があり、そのそれぞれに...というのを図で示したモノです。これで4回の試行での全ての出目を見渡すことができます。
赤が4回連続で出たという現象は図の1番上にあたります。
これが起こる確率は、
です。珍しいことが起こったと思いますか?
もうお気づきの方も多いと思いますが、他の出目も全て1/16の確率で起こるのです。
人間の目に特別な出目に見えるだけで、平等に出現する16種の出目の一つに過ぎないんです。
次(5回目)は、図の16通りの出目に対してそれぞれRとBの2種類があるので32通りになりますが、そこにはRとBが16個ずつあるわけです。
いかがですか?
例えば、確率変動突入率1/2のパチンコで、10連チャンする確率は、
となり、滅多に起こらないことがわかります。しかし、今まさに9連チャンしているとしましょう。その場合でも次に確率変動を引き当てる確率は1/2なのです。1024分の1ではありません。9連チャンする確率は512分の1で、それは既に起こったことです。まだ納得できませんか?
ではナンバーズ3のデータで実際に起こっていることを調べることにしましょう。
ナンバーズの800回を超える抽選結果は、偶数奇数だけを扱う上では統計上充分な回数と思います。きっと納得いただけると思います。