第１回　ギャンブルの分類

１．分類の前提

バクチをするにあたって、まず自分が投資しようとしているゲームを充分に知っておいた方が良いでしょう。
そこで、第一回目はギャンブルの分類です。
ここでは、次の４つのギャンブルを取りあげます。麻雀はこの４つと比べて異質性が高いので排除しました。
なお、賞金・当選金・払戻金等を総称して「リターン」と呼ぶことにします。

• パチンコ
• 競馬
• 在来宝くじ
• ナンバーズ

それぞれを比較するための項目は次の３点。

1. 出目予想型（選択型）か否か
   上の４つのゲームは、すべて数字や絵柄の並びが「結果」です。出目予想型とはその結果が何であるか投資者が予想し、選択しうるもののことをいいます。
2. 出目は一様（等確率）か否か
   出目が一様であるとは、すべての「結果」の出易さが等しいという意味です。
3. リターンは一様（等価）か否か
   リターンが一様であるとは、リターンが「結果」に依存しないという意味です。

２．分類の結果

	パチンコ	競　馬	在来宝くじ	ナンバーズ
ａ.出目予想型	×	○	×	○
ｂ.出目一様	○	×	○	○
ｃ.リターン一様	○	×	○	×

注１）在来宝くじは、当たりが何種類かあるため厳密にはリターン一様ではないが、当たりナンバー一つずつについてみると、一様であるといえる。
注２）パチンコの種類や店によってはラッキーナンバーがあるが、これは無視し、大当たり一回で終わるモデルで考える。

３．考察

この分類結果から読みとれることを挙げてみます。

• パチンコと在来宝くじは、非常に良く似たゲームといえる。
• 競馬は、パチンコ・在来宝くじとは正反対の性質を持ったゲームである。ハイリスク・ハイリターンからローリスク・ローリターンまで、投資の仕方が幅広いといえる。
• ナンバーズは、出目予想型でリターンが一様でない点とで、競馬と良く似ているが、出目に一様性があること、結果が出るまでリターンが公表されないことが大きな特徴である。

以上簡単に分類結果を考察してみました。これをもとに第２回はナンバーズの攻め方について考えます。次はやっと数学らしくなる予定です。