ここでは、組み合わせの数について、少し詳しく説明します。
「100個の数字の中から5つを選び出す選び方」が何通りあるかを求めるわけですが、これは数学では「組み合わせ」といいます。
一方、5つをどういう順序で選んだかまで考慮する場合は「順列」といって、どちらも「何通りあるか」を求める問題です。
少し簡単な例を挙げて説明しましょう。
さて、選び方を表にしてみましょう。
8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | |
8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | ||
8 | 7 | 6 | 5 | 4 | |||
8 | 7 | 6 | 5 | ||||
8 | 7 | 6 | |||||
8 | 7 | ||||||
8 |
競馬のオッズ表の形ですね。この組み合わせを数えてみると、1枠の相手が2〜8の7通り、2枠の相手が3〜8の6通り…ですので、
で、28通りあることがわかります。が、いつもこうして数えるのは大変ですし、少し数が多くなるとお手上げです。そこで計算方法ですが、次のように考えます。
まず、選んだ数字の並び方まで考慮する「順列」(競馬でいえば連勝単式)が何通りあるかを計算します。
8枠のうちどれを1着に選ぶかは8通りありますね。2着は、1着に選んだ枠を除く7通りあります。
と、なります。次に「組み合わせ」(競馬でいえば連勝複式)です。
選んだ2つの数字の並べ方は、「2つのうち1つを1着に選ぶ」わけですから、2通りです。
と、なります。
さて、一般にはどう計算するかというと、次のようにします。
n個からr個選ぶ「順列」は、最初の1個の選び方がn通り、次がn−1通り…これをr個までかければ良いわけです。
これを「nPr」と書き、「エヌピーアール」と読みます。
次に、選んだr個の並べ方は、最初の1個の選び方がr通り、次がr−1通り…ですので、結局rから1ずつ減じて1までかけることになります。これは「r!」と書いて「アールの階乗」と読みます。
よって、求める組み合わせの数は
で、これを「nCr」と書いて、「エヌシーアール」と読みます。
100個から5個選ぶ選び方は、
となります。