第4回 ナンバーズの攻め方 Part2

第2回では不人気ナンバーとして、日付に読めない数字をあげました。
しかし、日付に読めない数字というのは1,000通りのうち627通りもあり、もう少し絞りたい気がします。
そこで、今回は同じ数字を2度以上使うケース(以下重数)を考えてみました。

重数とはダブルとトリプルの総称です。

1.重数に関する分割表

第2回では日付不可と日付可について平均賞金以下と平均賞金以上に分けて表にしました。

これを一般に「分割表」といいます。これから検証しようとしている手法のことを「分割表を用いた独立性の検定」といいます。
さて、前回同様まずは000〜999までの数字のうち重数であるものを数えてみました。
結果は非重数が720件、重数が280件(28.0%)でした。
使用する過去のデータも前回と同じとして、早速分割表を作ってみましょう。

非重数重数重数率
平均賞金を上回るグループ22194146.3%
平均賞金を下回るグループ525911.9%
742610026.0%
平均賞金¥95,162¥130,919¥104,459

続いて、カイ自乗検定で検証してみます。

2.重数有利の検証

仮説H:重数か非重数かは、賞金とは無関係である。
有意水準0.5%で検定してみます。

統計量Y=Σ(i=1,2)Σ(j=1,2)((Xij-1/100×Xi.×X.j)2/((1/100)×Xi.×X.j)
=(22-1/100×41×74)2/((1/100)×41×74)
+(19-1/100×41×26)2/((1/100)×41×26)
+(52-1/100×59×74)2/((1/100)×59×74)
+(7-1/100×59×26)2/((1/100)×59×26)
=14.9448

よって
Y=14.9448>カイ自乗(1;0.5%)=7.879
となり、仮説Hは棄却された。

前回同様有意性が認められました。

「重数を買え!」

です。

3.日付不可かつ重数

さて、ここまでで日付不可と重数という2つの選択基準を得ることができましたので、せっかくですからその両方を満たす数字について考えてみましょう。
日付不可が627件、重数は280件ありました。
日付不可かつ重数は数えてみると207件でした。念のため例を挙げれば

010 133 449 585 887

などです。

この記事を最初に書いた時点では「平成年」を考慮していませんでした。
例えば「133」は平成元年3月3日と読めますし、「449」「887」も同様に平成年を考慮すれば日付に読めます。
平成年を考慮した日付不可数字については
第11回 ナンバーズ3 300回のデータ分析 その2
第14回 ナンバーズ3 410回のデータ分析
第16回 ナンバーズ再検証「傾向は変化したか」
第24回 ナンバーズ3 抽選4,000回記念分析
特別編 ナンバーズ3データベース「高配当を探そう!」
日付分類表
などをご覧下さい。

過去のデータを同様にしてみてみると下の表のとおりとなります。

右以外日付不可
かつ重数
日付不可かつ重数率
平均賞金を上回るグループ25164139.0%
平均賞金を下回るグループ55596.8%
802010020.0%
平均賞金¥94,990¥142,335¥104,459

もう検証はしません。
まだ207件もありますので絞り込んだという実感はわきませんが、ただ何となく買うのと比べれば、獲得賞金で1.5倍も違うのです。しかもしつこいようですがどの数字も確率は同じ...

さて、これで第4回の内容は終わりです。
第5回はいつのことになるやら...

1996 DEM.
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